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評伝 カール・ラガーフェルド

¥3,080 税込

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ドイツの片田舎でひとり静かに絵を描いていた少年は、どのようにしてモード界の皇帝と呼ばれるまでになったのか。
シャネル、フェンディのヘッドデザイナーとして一斉を風靡したカール・ラガーフェルドの謎に包まれた人生が、イヴ・サンローランとの確執の真相やアンディ・ウォーホルとの交流、スーパーモデルの先駆けイネス・ド・ラ・フレサンジュとの蜜月などとともに語られる。
カール・ラガーフェルド本人、仲の良かった高田賢三、カールの知人友人38人へのインタビュー取材を通して見えてくる独自の美学が貫かれたその生涯は、故郷ハンブルクの霧から浮かび上がるエルベ川のように美しい。
サングラス・ポニーテール・高い襟・フィンガーレスグローブ。自身をアバターとするセルフブランディングを1970年代にいち早く確立したカールは「モードの傭兵」と自らを呼び、フリーランスのデザイナーとして、フェンディ、クロエ、シャネルといった既存のメゾンに革新的なデザインを提供して、新たな命を吹き込んでいく。
2000年代に入ると、ハイパーラグジュアリーとマスマーケットの間にある大きな隔たりを軽々と乗り越えて、H&Mをはじめとした驚きのコラボレーションを次々と成功させる。
時代の空気を読み新しいトレンドを作り出す現代性、無限の創作エネルギー、比類なき美的センスの源泉には、30万冊の蔵書をもつ無類の本好きとしての文学への敬愛、モナコの高層マンションから北フランスの古城まで、所有した家々の数だけ異なるテーマを持たせていた建築・インテリアへの偏愛、厳格に自分を育てた母親への親愛、そして最愛のパートナー・ジャック・ドゥ・バシェールへの至上の愛があった。
唯一無二の天才デザイナーが愛したもの、その人生におきた出来事を紐解くとき、謎に包まれていたカールの人生哲学がみえてくる。ローラン・アレン=キャロン著 岡 フリオ 朋子訳15cm×1.8cm×21.5cm  215ページ

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